憧れの先輩と理想の看護師像
看護師として働くときには理想像を持っていることがよくあります。幼少の頃から目指してきた姿があるという人も少なくありません。理想を掲げることは難しくありませんが、それと自分の姿を一致させるのは困難になりがちです。しかし、仕事をしていると様々な人に出会うことになり、ともすると職場に自分の理想の看護師像に一致するような先輩がみつかることもあります。憧れの先輩と考えるようになって、自分の目指す目標とする人も多いでしょう。それは自分を成長させる上で有意義な考え方ではあるものの、単純に理想と一致していると考えてしまわないのが賢明です。理想との完全一致はなかなかなく、憧れの先輩も自分の抱いている理想像とは少し異なるでしょう。その違いをはっきりとさせて目指すことが大切になります。ちょっとした違いがあるだけで現場での役割分担もできるようになり、自分が活躍できる機会を増やすことができるからです。どれだけ理想像に近かったとしても違いに着目して自分を成長させるようにしましょう。それがちょっとした知識の差でも、興味の違いでも問題はありません。同じようになろうと考えてしまうといつまでも憧れの先輩よりも低く評価されてしまいがちですが、その先輩にはない看護師として重要な能力を少し持っているだけで高く評価されるようになり、自分が活躍できる領域を作り出すことができるのです。理想を追い求めるときには完全一致している人はいないと肝に銘じておきましょう。